ルーティング

【2020新卒研修日記】AD値とロンゲストマッチについて!!【2020.10.9】

今回の記事はがわさん、シンディーさんがお送りいたします!1

今回はダイナミックルーティングプロトコルで使用されるAD値とロンゲストマッチについて説明致します!

そもそもAD値(Administrative Distance Value)とは
ルーティングプロトコルに対する信頼度を
数字化した値の事を指します。
AD値は数字が低ければ低いほど信頼性が高く
逆に数字が高ければ高いほど信頼性が低くなります。

サイト:https://www.infraexpert.com/study/routing.html
引用元:ネットワークエンジニアとして

このAD値は同一の宛先ネットワークに対する経路情報を
複数のルーティングプロトコルで学習している場合
ルータは信頼度が高い、即ちAD値が低いルーティングプロトコルだけを
ルーティングテーブルに登録します。
例としてそれぞれのダイナミックルーティングプロトコルのAD値を示したいと思います。

例)直接接続=0、スタティックルート=1、EIGRP=90、OSPF=110、RIP=120
※上記の値は全て初期設定です。
 管理者側で任意に設定を変更する事ができます。

以上のAD値の数字から、ダイナミックルーティングプロトコルのAD値は
直接接続やスタティックルーティングよりも高い事が分かります。
例えばスタティックルートで設定した場合は
ダイナミックルーティングプロトコルを設定したとしても
障害や故障が発生しない限りそのルートが使用される事はありません。
即ちルーティングテーブルにも登録されません。

このようにAD値はルーティングの最適な経路を選択する際の優先度を決定する値として非常に多く使われています。

更に、AD値と同じくルーティングの最適経路を選択する基準となる
ロンゲストマッチについても説明したいと思います!

ロンゲストマッチとは
パケットを転送する為の複数の宛先ネットワークがルーティングテーブルにある時、宛先ネットワークのアドレスビット(プレフィックス長)が
最も長く一致する
先の経路をパケットの転送先として選択するルールの事です。

サイト:https://www.infraexpert.com/study/routing.html
引用元:ネットワークエンジニアとして

ロンゲストマッチは複数の宛先ルートから最適経路を選択する際に
最も優先度が高い基準方法になります。
その為、基本的にAD値よりも優先度が高く
最適な経路を選択する時は基本的にロンゲストマッチで全て決まると言っても過言ではありません。

ただし、ロンゲストマッチの際に一致する値が同じである場合は
次に優先度が高いAD値が選択基準になります。

これらの話をまとめるとロンゲストマッチは
ネットワークエンジニアにとってとても大切な知識であり
これからの業務においても非常に使用する機会が多い技術です。

余談ですが、Ciscoの本試験では”AD値“のことを”管理ディスタンス値“などと表現されます。
普段学習する際は”AD値”と覚えているので、最初は混乱しますし、本試験では独特な言い回しが多数出てくるので、巷では”Cisco語“などと言われています。

以上がAD値とロンゲストマッチの解説でした!!
それではまた、お次の記事でお会いしましょう!!

【2020新卒研修日記】ルーティングってなに?【2020.9.28】

今回の記事はいわっちさんでお送りします。

突然ですが、記事の中でたびたび出てきているルーティングとは何か
皆さんはご存じですか?
記事を見てくれている方にとってはなんとなくは理解しているぐらいのレベルだと思います。
という事で今回はルーティングについて解説をしたいと思います。

・ルーティングとは

ルーティング(routing)とは、データを目的地まで届けるために経路を決める制御をすることを言います。
(経路制御ともいう)

簡単に言ってしまえば目的地までデータを送るためのナビを作ることを言います。

では、このルーティングはどのような場面で利用されているのでしょうか。

ルーティングは異なるネットワークと通信を行うときに実施されています。
同じネットワークの中では機器同士はお互いを認識出来ますが
そのネットワークの機器にとってルーターの向こう側にある
異なるネットワークは未知の領域になっています。
そのネットワークへの経路を作成するためにルーティングを用いています。

例:PC-AからPC-Bに通信したい

<ルーティングなし>(*1)

[PC-A]——>[SW]——>[RT-A]——>[RT-B]–?–>[PC-B]

PC-AからPC-Bまでの経路が分からないため通信ができない
RT-BはPC-Bまでの経路を知っているがRT-Aは知らないので
RT-Aはデータを送らない。

<ルーティングあり>

[PC-A]——>[SW]——>[RT-A]——>[RT-B]——>[PC-B]

ルーティングによりPC-AからPC-Bまでの経路が分かり通信ができる
(補足:ルーターは異なるネットワークと通信を可能にするための機器です。
しかし、相手の場所が分かっていなければ通信はできない。)

・ルーティングの設定

ルーティングには大きく分けて2種類存在します。
1つは経路一つ一つを手動で設定する
スタティックルーティング(Static=静的)」
もう一つは経路を決められたルールに沿って自動で設定する
ダイナミックルーティング(Dynamic=動的)」
の二通りです。

スタティックルーティングは主に小規模のネットワークで使用されます。
手動で設定する為、少し手間ではありますが意図しない経路が作成されることはありません。

スタティックルーティングで作成した経路をスタティックルートと言います。

設定例

192.168.1.0/24のネットワークから192.168.100.0/24への経路を作成したい
(IPアドレスなどの情報は入力されているものとします)

RT-A(config)#ip route 192.168.100.0 255.255.255.0 Gi0/0

RT-B(config)#ip route 192.168.1.0 255.255.255.0 Gi0/1

簡単にコマンドを解説すると
ip route (スタティックルートの設定をすることを記している)
192.168.100.0 (接続したい相手のネットワークを指定している)
255.255.255.0 (接続したい相手のネットワークの範囲を指定している)
Gi0/0 (相手のネットワークに接続している自身のインターフェース)
となっています。(*2,*3)

ダイナミックルーティングはルーティングプロトコルというルールを基に自動で経路作成を行います。
大規模なネットワークなど手動での設定が難しい環境で用いられます。
ルーティングプロトコルは、RIP、OSPF、EIGRPなどがあるので用途に応じた使い分けが必要です。
ダイナミックルーティングで作成したルートはダイナミックルートと呼ばれます。
また、ネットワークの状態が変化したときに自動的に経路計算をするのも
特徴に一つになります。

なお、ルータが学習した経路はルーティングテーブルという場所に保管され、
一覧として表示できるようになります。
スタティックルートとダイナミックルートの両方を設定した場合はスタティックルートが優先されます。
(設定によっては優先度が前後します)

いかがでしたでしょうか。
簡単にはなりますがルーティングについて説明させていただきました。
これらのルーティング技術は以前記事でも紹介した
OSI参照モデルのネットワーク層(レイヤ3)の技術となります。

見えていない所でルーティングという制御が行われているという部分だけでも覚えていただければ幸いです。
気になった方はページの下部に記載してある記事を読むことでさらに理解していただけるかと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
また次回の記事をお楽しみに!!

*1豆知識
ルーターなど機器の名前を記載する際に簡単に表記するために
ルーター→RT  スイッチ→SW  パソコン→PC  サーバー→SV
のように表記する事が多いです。

*2豆知識
ネットワークの範囲を表している「/24」を
コマンドでは「255.255.255.0」と表しています。
これはサブネットマスクと呼ばれるもので
どの部分までがネットワーク部なのか示しています。
詳しくは【2020新卒研修日記】2進数とサブネットマスクを知ろう!!【2020.9.8】をご覧ください。

*3豆知識
コマンドを入力する際に時間短縮のために省略できる部分は省略しています。
Gi0/0 → GigabitEthernet0/0

参考資料
スタティックルーティングとは – ネットワークエンジニアとして
ダイナミックルーティングとは – 概要

合わせてお読みください

【2020新卒研修日記】CCNAってなに?【2020.7.31】
【2020新卒研修日記】RIPを知ろう!【2020.9.2】
【2020新卒研修日記】OSPFについて知ろう!【2020.8.28】
【2020新卒研修日記】EIGRPを知ろう!【2020.9.1】

【2020新卒研修日記】RIPを知ろう!【2020.9.2】

今回の記事はまっさーさん、シンディーさんの2人でお送りします。

今回はルーティングプロトコルシリーズ最終弾として
RIP(Routing Information Protocol)について紹介したいとおもいます!!

非常に古くから使用されており、最も基本的なルーティングプロトコルです!!
比較的小規模なネットワークで使用されます!

RIPはホップ数を基に宛先ネットワークの最適経路を判断します!

ホップ数とは、宛先のネットワークに到達するまでに経由するルータの数です。

このホップ数が少ないルートが最適ルートとして優先されます!!

例えば、下記の図でRT1からネットワーク172.16.1.254/27に到達するための経路は2つ(RT2経由とRT3 RT4経由)あります。

RIPを使用した場合、ホップ数が最小のRT2経由を選択します!

なぜ、RT2を経由するルートが選択されるかというと
RT5までに経由するルーターの数がRT2の1つだからです!!

RT3とRT4を経由するルートはルーターを2つ経由してしまうので
最適経路として選出されません。

また、RIPにはRIPv1とRIPv2の2種類があります。
RIPのバージョンは隣接ルータと合わせる必要があり、自身がRIPv1で動作しているなら、隣接ルータもRIPv1で動作させる必要があります!!

RIPv1とRIPv2の違いに関しましては、クラスフルかクラスレスか、パケットの宛先はブロードキャストなのかマルチキャストなのか等があり、基本的にRIPv2の方がサポートしている機能がグレードアップしているというイメージです!!

以上がRIPの簡単な紹介でした!!

【2020新卒研修日記】EIGRPを知ろう!【2020.9.1】

今回の記事はがわさん、シンディーさんの2人でお送りします。

今回はEIGRP(Enhanced Interior Gateway Routing Protocol)について紹介したいとおもいます!!

EIGRPとはダイナミックルーティングプロトコルの1つで、他にもOSPFやRIPというルーティングプロトコルもあります!!

ルーティングやOSPFについては8月28日の記事で紹介していますのでお時間があればご一読お願いします!!(https://www.psid.co.jp/news/2020/08/28/

では、EIGRPの特徴について簡単に説明します‼

サイト名:Free Online CCNA and IT Tutorials. Study CCNA for free!
引用元:https://www.orbit-computer-solutions.com/

EIGRPはRIPとOSPFの両方の機能を組み合わせた
拡張ディスタンスベクタ型を採用しています。
具体的にはCisco独自のアルゴリズム(DUAL)を用いて
宛先ルートへの最適ルートの計算を行います。
これによって最適ルートとバックアップルートを割り出せる為
収束が高速になります。

収束が早ければ早いほど、通信の疎通が取りやすくなります。
と同時に、ルータにかかる負荷も小さいので
途中で通信が切れたり、ルータの機能がダウンしたりする可能性を
少なくできます。

しかし、Cisco独自のプロトコルなので
Cisco機器以外で構成されたネットワークやCisco機器が用いられたネットワークであっても一台でもベンダー機器が混在していると使用できないプロトコルですので弱点でもあります。

以上がEIGRPの簡単な紹介でした!!

Free Online CCNA and IT Tutorials. Study CCNA for free!
https://www.orbit-computer-solutions.com/

【2020新卒研修日記】OSPFについて知ろう!【2020.8.28】

今回の記事はシンディーさん、まっさーさんの2人でお送りします。

今回はOSPF(Open Shortest Path First)について紹介したいとおもいます!!

OSPFとはルーティングプロトコルの1つで、他にもEIGRPやRIPというルーティングプロトコルもあります!!

今日はそのなかでOSPFについて解説していきたいと思います!!

ではまず先ほどから出てきているルーティングとは何かを説明します。

ルーティングとは

ネットワークにパケットを送信するときに複数ある経路のなかから最も効率よくパケットを届けてくれる経路を決めてくれることを言います!!

このように経路を決めてくれるプロトコルのことをルーティングプロトコルと言います!!

経路を決めてあげないと思わぬトラブルが起きる原因になり得ますし、効率化という意味でもルーティングは必要不可欠なものです!!

そのルーティングをするために使用するのが、今回の主役であるOSPFなどのルーティングプロトコルです。

では、OSPFとはどのような特徴があるかといいますとほかのプロトコルよりも障害時に強いという特徴を持っています!!

なぜかと言いますと、宛先の最短パスを構築するために機器がお互いに自身の情報を交換し合うのですが、これをHELLOパケットと言います。このHELLOパケットは10秒間隔で送信されます。

このパケットの返事が4回帰ってこないと回線が絶たれてしまったと判断します。

このように回線が絶たれてしまっていてもすぐに経路を再計算して最短経路の構築を行えるのが大きな特徴となっています!!

ただし、RIPよりも複雑な処理を行うため、CPUやメモリにかかる掛かる負荷は大きくなってしまうという弱点があります。

以上がOSPFの簡単な紹介でした!!

ヤマハネットワーク製品
https://network.yamaha.com/knowledge/routing

ネットワークのおべんきょしませんか?
https://www.n-study.com/ospf-detail/ospf-overview/#:~:text=OSPF(Open%20Shortest%20Path%20First,%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

通信用語等の基礎知識https://www.wdic.org/w/WDIC/HELLO%E3%83%91%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88